大根の育て方をマスターして、ご自宅のプランターで収穫できたら便利!ただ、大根を家庭菜園で育てるイメージはあまりありません。大根の育て方も難しく、深くて広い畑に直植えしないといけないのではないか…、と感じますよね。
でも実は、大根は育て方さえ知っていれば、プランターで栽培可能な野菜なのです。広いお庭がなくても、家庭菜園用の敷地をわざわざ借りたりしなくても、いいのです!
ベランダにちょっとしたスペースさえあれば、大根もまた、家庭菜園で育てる野菜として選択肢に加えることができますよね。そこで今回は、プランターで育てることのできる大根の育て方をお伝えします。
是非本記事でお伝えした大根の育て方のコツを参考にしながら、ご家庭で新鮮な大根を収穫してください。
大根の育て方☆
プランターで始める家庭菜園のポイント
プランターの大きさに注意
みなさんご存知の通り、大根は大きく育った根っこを収穫する根菜類の一種。地中に向かってどんどん大きくなる大根を、プランターで育てるのであれば、深さのあるプランターを用意しなければなりません。
【 大根の育て方:プランター 】
★ 大根の品種によって育った時の大きさは異なりますが、成長した大根の上部10cmくらいは地上から出て見えている状態。
・ そのため、プランターを選ぶ時にはその分の長さを差し引いて考えれば大丈夫。
どんな品種でも、家庭菜園用であれば、30~40cm程度の深さがあるプランターであれば安心です。
種を植える前に土にも配慮
大根を育てるのであれば、まっすぐきれいに伸びた大根を育てたいですよね。まっすぐな大根の育て方は、育てる土に配慮することがポイント!
【 大根の育て方:土の準備 】
★ 大根がまっすぐに育たない理由は、土がちゃんと耕されていなかったり、土の中に大きな石があって成長が妨げられたりするからです。
・ 育てる土自体は、一般的な培養土で問題ありませんが、種を蒔く前に大きな石は取り除いてふかふかの柔らかい土にしておくと、まっすぐ育ってくれます。
種の蒔き方について
大根は根っこを育てて食べる野菜ですので、植え替えは根に傷が付いたりまっすぐ伸びなくなる原因になるため、植え替えることができません。ですから他の野菜のように苗を買ってきて植えるということはできず、種から育てることになります。
【 大根の育て方:種蒔き 】
★ 種はプランターに多めに蒔いておいて、間引きをしながら育てるのが、大根のプランターでの育て方になります。
・ 目安としては、直径30cmのプランターであれば、1箇所に4~5粒ずつ20粒程の種を均等に蒔いて、最終的に2~3本を収穫!
大根にはたくさんの品種があるので、品種を選べば、1年中どの季節でも栽培を始めることができちゃいます。
水やりについて
大根の水やりの仕方は、大根の育て方の重要なポイント!最も覚えておきたいポイントは、大根の水やりが、発芽までと発芽してからで与え方が異なる点です。
【 大根の育て方:水やり 】
★ 発芽するまでは、土が乾燥していると芽が出にくくなってしまうので、たっぷりと水を与えて土が乾燥しないように!
・ 芽が出てからは、発芽するまでとは逆に、土が湿りすぎていると病気の原因になってしまうので、水やりは土が乾いてから行います。
プランターで大根を育てる場合は、畑よりも土が乾きやすく、また湿りやすいので、土の状況をよく観察しながら育ててください。ベランダで雨があたりやすい場所などは、特に気をつけて育てなければなりません。
こまめな間引きが重要
大根の育て方で必ずやらなければいけないのが、間引き。大根の種は1箇所にまとめて数粒ずつ蒔いたので、必ず間引きが必要になるのです。間引きは、大根の成長に合わせて3回行うのが正解!
【 大根の育て方:間引き 】
① 1回目は双葉が出て本葉が1~2枚になった頃!1箇所に3株が残るように間引きます。
② 2回目は本葉が3~4枚になった頃、葉の重なり具合を見ながら3株から2株へと絞ります。
③ 最後は、本葉が5~6枚になった頃で、いよいよ1箇所に1株、本命の株だけを残して間引きます。
こんなに何度も間引く位なら、最初から1箇所に1粒の種を蒔けばいいようにも思いますが、大根は株同士を密接させて競争させて育てないと、不思議と発育が悪く育ちにくくなるので、面倒でも間引きをしながら育ててあげるのです。
害虫対策をしておこう
大根の育て方で注意をしておきたいのが、害虫対策です。大根は、アブラナ科の植物で、非常に虫がつきやすい野菜!
【 大根の育て方:害虫対策 】
★ 対策として一番オススメなのは、防虫ネットで虫の侵入自体を防ぐ方法です。
また、毎朝、葉の表面だけではなく裏側もチェックして、アブラムシなどの虫がついた時にはすぐに駆除してしまうのが、大根を順調に成長させるための育て方のコツなのです。
収穫するタイミング
大根は収穫時期を逃さないことが育て方の最後のポイント!もし収穫が早すぎると、大根がまだしっかり成長しきれておらず、逆に収穫が遅れてしまうと根に空洞ができてしまいます。
【 大根の育て方:収穫 】
★ 最も収穫に適したタイミングは、大根の大きく広がった葉が少し黄色くなり始めた頃です。
・ 収穫のタイミングは、大根の育て方で一番難しいといっても過言ではないので、しっかりと頃合いを見極めて収穫できるよう、よく観察してください。
いかがでしたでしょうか、大根は畑以外で育てるイメージがなかったかもしれませんが、ベランダでも育てられるのであれば、成功したら家計も大助かりで便利な野菜です。
何度も間引きが必要なので、大根を育てるのは少し手間がかかる印象かもしれませんが、間引いた葉も食べることができますし、大きな野菜なので、収穫できた時の達成感も、他の野菜に比べてきっと大きなものになるはず!
大根は栄養価も高く、毎日の食卓でも重宝する野菜ですので、是非家庭菜園で大根を育てて新鮮な大根を一度味わってみてください。
また、きれいにまっすぐ育たなかった大根も、形が悪いだけでもちろん美味しく食べられますし、おかしな形ができた時には、ほっこり癒されるかもしれません。是非本記事を参考にして、美味しい大根の育て方を楽しんでください。
まとめ
プランターでの大根の育て方
・深さ30~40cmのプランターで育てる
・育てる土は大きな石を取り除いてふかふかに
・種は1箇所に4~5粒ずつ、プランター全体に20粒を目安に
・水やりは発芽の前後でやり方が変わるので注意
・間引きは収穫までに3回行う
・害虫がつきやすいので葉の両面をしっかりチェック
・収穫は早すぎても遅すぎてもダメ