【ミモザアカシアの育て方】来年も咲かせる為の7つのコツ

【ミモザアカシアの育て方】来年も咲かせる為の7つのコツ
日本でミモザアカシアというと、房アカシアと銀葉アカシアを指すことが多いですよね。ミモザというのは「オジギソウ」の意味で、明治に日本に来た「ニセアカシア(ハゲシバリ)」を通称でアカシアと呼んでいたために、房アカシア・銀葉アカシアが「ミモザアカシア」と呼ばれるようになりました。

イギリスでフランスから輸入されるフサアカシアの花をミモザと呼んだことから、現在ではフサカアカシアや銀葉アカシアのことをミモザアカシアやミモザと言います。オーストラリア原産の木で、早春に黄色い花を咲かせます。関東以南では露地植えができるので、昔は街路樹に植えられていました。葉っぱが銀色に輝き、黄色の花とのコントラストが目を引きますよね。

そこで今回はミモザアカシア(銀葉アカシア)を来年もきれいに咲かせるコツを7つのステップで分けてお伝えします。ではご覧ください。

剪定は7月までに短めに

一番の特徴は剪定です。剪定は、花後から7月までに行ないます。夏過ぎには来年開花する花芽ができますので、これ以降の剪定は花が咲かない原因となります。

若木の場合は枝数が少ないので、ある程度の長さで枝を切り戻し、複数の側枝を出させ、翌年以降は混みすぎた側枝を剪定します。上部の枝は短く、下にいくにしたがって長めに剪定することで美しい樹形となります。

また、樹高を抑える場合は、幹を好みの高さで切り戻します。成長が早く、枝が細いので放置しておくと強風で枝が折れてしまいます。安全性も考えて、伸びすぎた枝は早めに剪定してしまいましょう。

 

植え付け場所を吟味する

植え付け場所は最初によく考えたほうが良いでしょう。アカシアの仲間は、自生地では乾燥地に生えるものが多いため、水はけのよい場所に植えつけます。

また、花を咲かせるためには、十分に日に当てることが必要です。さらに、特に台風シーズンの強風で、枝や、ひどい場合には幹が折れることがあるので、風当たりの強くない場所を選びます。アカシアを含め、マメ科の植物は一般に成木の移植が難しいため、植え場所をよく吟味することが必要です。

関東以北では鉢植えで育てるほうが良いでしょう、温かい気候を好むため鉢のほうが管理をしやすいでしょう。

 

植え付け期と植え付け方法

植え付けは厳冬期を除く休眠期中に行ないます。11月、または3~4月が適期です。大株を移植する場合は、1年前にあらかじめ根回しをしておくとよいでしょう。

成長が早いのでポット苗を植えつけてもすぐに大きくなり、活着も良好です。鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土を土の1/3ほど混ぜて、さらに、それに元肥とし粒上肥糧を規定量混ぜて植えつけます。水はけの悪いところでは砂質土を客土します。根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。

 

支柱と肥料

若木のうちは風で枝や幹が折れやすいので、必ず支柱をします。

肥料は、マメ科の植物は根につく根粒菌により、チッ素を固定するので、必ずしも必要ではありませんが、葉色が悪いときには花後の4~5月に、緩効性化成肥料の粒状肥料を株の周りの土の上にばらまいて施します。

開花後にリン酸とカリの多い速効性化成肥料を施します。鉢植えで育てるときには、もともとは5m以上になる大樹ですが、少しずつ剪定しながら次第に主枝を太くすることも可能です。その場合には、ある程度の高さになったら主枝を切り、側枝を剪定しながら樹形を整えて行きます。

 

病気のこと

病虫害は少なく、強健で育てやすい花木です。テッポウムシが幹に進入することがあるので、幹から木くずや虫糞が出ていたら、見つけしだい、穴に針金を差し込んで中の幼虫を退治します。冬に枝葉に付く綿のような貝殻は、イセリアカイガラムシです。発生初期にブラシで削り取ったり、被害が大きい枝ごと切り取って除去します。

また、茂りすぎた枝葉を適宜剪定し、風通しをよくして予防します。イセリアカイガラムシは樹液を吸汁します。また、排せつ物が付着した葉にカビが発生し、すす病を誘発します。

 

種蒔きと増やし方

増やし方はタネまきで行います。9月から10月にとりまきします。茶色になったさやからタネを取り出し、赤玉土(小粒)にまいて1cmほど覆土し、たっぷり水を与えます。翌年3月から4月にまく場合は、採取したタネを乾燥させないように湿らせた砂に混ぜ、ビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫で保存しておきます。

採取したタネを80℃のお湯に入れ、そのまま冷えた水に12~48時間浸けてからまくと発芽がよくなります。種類にもよりますが、1~3週間で発芽し始めます。秋または春に目的の場所に植えつけます。

 

ミモザアカシアの鉢での育て方

ミモザアカシアを鉢で育てるときには小さい鉢に植え、毎年少しずつ大きな鉢に植え変える方が良いでしょう。生長に応じて鉢を大きくしてゆくのが基本です。

はじめから大きな鉢にするとなかなか乾かないので根の生長が悪くなります。日当たり、水はけが良く強い風の当たらない場所が適しています。やせ地でもよく育ち、あまり土質は選びませんが、寒さにあまり強くないので寒風に当てないようにします。

北関東より西の地域、主に暖地では地植えで育てることができます。寒冷地での露地植えには不向きなので鉢で育てることをおススメします。

 

このように、ミモザアカシア(銀葉アカシア)は特に剪定に気を配ること、植え付け場所を考えれば関東以南ではさほど難しい植物ではないことがお分かりいただけたかと思います。

オーストラリア原産のため暖かい気候を好みます、温度と水はけに注意してあげることも大事でした。ミモザアカシアの花言葉は友情、ミモザアカシアと仲良く友情を培って、ぜひ来年もこぼれるようなポンポン咲きの花を開化させてあげましょう。

まとめ

【ミモザアカシアの育て方】来年も咲かせるには

・剪定は7月までに短めに
・水はけが良く、日当たりの良い場所に植え付ける
・植え付け期と植え付け方法に注意
・支柱と肥料をしっかり選ぶ
・ミモザアカシアの鉢で育てるには毎年少しずつ大きな鉢に植え変える


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