虫除けに効く7つのハーブと効果的な使い方

虫除けに効く7つのハーブと効果的な使い方
ハーブは薬草と言われるだけあって、様々な成分を含んでおり、この成分のいくつかを虫が嫌うので虫除けに効くのです。とはいえ、殺虫剤は色々売られていますが、体にも悪いかもと思うと使うのに躊躇してしまいますよね。

しかしハーブなら鉢を置いておくだけ、またはエッセンシャルオイルを使ってスプレーをするだけなど、体に優しい虫除けができます。そこで今日は虫除けに効く7つのハーブと効果的な使い方についてお伝えしますので、ぜひ活用してください。

ゼラニウム

ゼラニウムにはいくつか種類があり、いわゆる蚊除けに使われるのがセンテッドゼラニウム、または蚊取草、ニオイゼラニウム、カレンソウとも呼ばれます。香りのあるゼラニウムのにはさらに種類があります。バラの香り、レモンの香り、リンゴの香り、オレンジの香り・・。どうしてこんな風に香るのか不思議ですね。

よくある園芸用のゼラニウムとの違いは、蚊が嫌いな成分を含んでいることです。ただ、一鉢置いておいてすごく効果があるかというと、効き目はそれほどでもない場合が多いようです。窓辺に網戸代わりに沢山おいているヨーロッパの家のように、大きく育て、沢山置いておけば、それなりの効果は期待できるかもしれません。

多少日陰でも育つので、やぶ蚊が沢山飛ぶ場所にどんと植えてみる、玄関わきに植えて大きく育てるなど。香りが良いので、窓辺や玄関近くに置けば、風に乗ってお部屋にいい香りが漂ってきますし、お花もかわいらしいです。

では、蚊よけにもっと効果的な使い方はないかというとそうでもなく、エッセンシャルオイル(精油)を使う方法があります。

スプレー容器に、無水エタノールを5ml入れ、エッセンシャルオイルを3~5滴入れよく混ぜます。さらに精製水45ml入れて振って混ぜます。使うときにもよく振って下さい。

これでスプレーができあがり。お部屋や出入り口に時々スプレーをすると、植物を置いただけより効果が期待できます。蚊よけ以外にも、香りが優しく気分をよくしてくれます。

 

レモングラス

レモングラスは、一見ススキのような草ですが、レモンの芳香を持っていて、お茶や料理にも使われるハーブです。育てるのは難しくなく、地植えにすると大株になります。蚊が嫌いなシトラールという成分をふくんでいるので、虫除け効果があると言われます。

ゼラニウムに比べると、見た目「草」なので、ただ植えても面白くないのですが、大鉢に上手に寄せ植えにするなど工夫するといいですね。やはり植物そのものを置く効果よりは、エッセンシャルオイルを使って虫除け対策にしている方が多いようです。

スプレーの作り方がゼラニウムと同じですが、良く売られているアロマポットで香りをお部屋に充満させておくのも手です。キャンドルタイプのポットを使う方は火に注意、周りに燃えるものを置かないように。電気のタイプのポットは手軽です。蒸気を出してくれるデュフュ―ザーだと、さらに効果が高いですね。レモンの香りがお部屋に広がり、ストレスや疲労の軽減にもなります。

 

ラベンダー

ラベンダーは殺菌作用、消毒作用があり、美容にもよく用いられるハーブです。虫除けとしては、衣類やカーペットなどの小さな虫除けに使えます。エッセシャルオイルでスプレーにして使うほかに、植物を風通しのよい場所に吊るし、ドライフラワーにして使用できます。

簡単な使い方は、ドライにしたラベンダーを2,3㎝にカットし(花だけでなく、茎、葉も使えます)、小さな巾着に入れたり、ハンカチか小さめにカットした布にくるんで、リボンなどで止め、引き出しやタンスにしのばせます。

香りが長くもち、薄くなっても揉むとまた強く香ります。

また、大きめのものを作っておいて、掃除したついでにカーペットやカーテンにぽんぽんたたきつけると、防虫効果とともに香りも広がります。枕の中にしのばせておいてもいいですね。ラベンダーの鎮静作用で、いい眠りにつけるかもしれません。

 

ミント

ミントはお茶にも食用にもよく使われている代表的なハーブです。生育が旺盛で、どんどん増えます。茂ってきたら刈り取って、お茶以外にも防虫に使えます。

エッセンシャルオイルを使ってスプレーを作らなくても、植物から作れます。

熱湯100mlに刻んだミントを1、2週間付け込んでおくだけ。

夏場は冷蔵庫に入れて保存した方がいいですね。爽やかな香りなので、カーテンに防虫として吹き付けておくと、風で香りが広がります。

また、ラベンダーもですが、スプレーをモップやぞうきんにかけて使用すると、フローリングや壁などにも使えますし、掃除機の紙パックにエッセンシャルオイルをつけてもいいです。

 

ユーカリ

ユーカリも防虫効果が期待効果できます。エッセンシャルオイルをスプレーにして使ってもいいですが、トリートメントオイルを作って腕など刺されやすい場所に塗っても効果がありそうです。

ホホバオイル5mlにエッセンシャルオイルを1滴まぜて、体に塗ります。

香りがきついと感じる方は、ゼラニウムやラベンダーなど、防虫効果があるエッセンシャルオイルを混ぜていいと思いますが、量に気を付けて下さい。

ユーカリは、抗ウイルス作用、殺菌作用、鎮痛作用もあり、万能な植物です。

ユーカリはいろんな葉の形があり、香りより見た目が好きで育てていますが、切り花に使われているユーカリは強烈な香りがし、その効能をうかがわせます。葉を沢山花瓶にいけておいても防虫効果がありそうです。

 

ティートゥリー

ティーと付くのでお茶の木かと思いますが、オーストラリアの低木で、ローズマリーのように細長い葉が沢山ついています。これもユーカリに負けず強い香りに殺菌効果を持ち、免疫力を高め、リフレッシュ効果もあると言います。

刺激が強いので、エッセンシャルオイルを使用するときは、量を抑えていいかもしれません。スプレーにする場合は、香りが好きな方はこのままで、きついと感じる方はブレンドして。

レモンやミントと混ぜると、爽やかな香りになりますし、どれも防虫効果があるオイルです。夏場にはとてもいい相性だと思います。

 

ローズマリー

ローズマリーは、料理の風味付けにも使われますし、血液循環をよくしたり、発汗作用、利尿作用もあり、老廃物を除去する働きがあり、また鎮痛効果まであるという万能ハーブです。香りが独特で強く、虫除けにも効果あるそうです。確かにうちのローズマリーは虫がついたのを見たことがないので、よほど強力なんでしょう。

園芸店に行けば簡単に手に入るので、育ててみてはいかがでしょうか。花も綺麗で、学名の「Rosmarinusu]とは「海のしずく」という意味。薄いブルーや紫色で、確かにしずくのように見える花です。

鉢をそのまま窓辺に置いておいてもいいですし、伸びた枝葉をカットし、ハンカチに包んでタンスにいれておいても。ちょっと触っただけでも、手に強い香りが付きます。料理に使うときは一つまみ程度に。

もちろん、エッセンシャルオイルを使って、スプレーなどにもできます。やはり香りのきつさが気になる方は、ラベンダーやレモンと混ぜて。

 

このように、防虫効果があると言われるハーブは、スプレーにして使われることが多いようです。どれも少々香りが強いので、香りにもこだわりたい方は、2,3種類ブレンドして使ってみると良いでしょう。香りの相性が良ければ、ブレンドするオイルは防虫効果がなくても問題ありません。

蚊以外にも、コバエ、ゴキブリ、ブヨなどにも効果があるものもありますので、是非色々試してみてください。

まとめ

虫除けに効くハーブの特徴

・ゼラニウム、香りも楽しんで
・レモングラス、爽やかなレモンの香りで
・ラベンダーはドライフラワーも利用して
・繁殖旺盛なミントはいろんな利用ができます
・強力な香りと殺菌効果もあるユーカリ
・リフレッシュ効果もあるティートゥリーですっきりと
・万能ハーブ、ローズマリー


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