真っ赤に熟したトマトは甘くて美味しいですよね。私たち日本人は、トマトといえば塩やドレッシングをかけて生のまま食べることが多く、パスタソースとしても使いますが海外に比べると食卓にトマトが並ぶ機会は少ないのではないでしょうか。
もともとトマトは昔からヨーロッパで「愛のりんご」「黄金のりんご」「天国のりんご」と呼ばれるくらい高級品として大切にされてきました。
特にイタリアの気候はトマトの育生にピッタリで、ヨーロッパの家庭では小さい頃から子供に毎日食べさせているそうです。
紫外線の強い地中海で暮らす人々は毎日たくさんのトマトを食べることによって、ガンを予防し美肌を保っていると言われています。
では、なぜたくさんある野菜の中でトマトが良いのでしょうか。トマトに含まれる注目すべき栄養と、その栄養が美肌にどのような効果をもたらしてくれるのかお伝えします。
食事の栄養バランスを整えてくれる
欧米化が進んだ今、肉や乳製品を多く摂り入て高カロリーでバランスの悪い食生活になってきましたが、肉や魚などの動物性たんぱく質を摂りすぎると体が酸性になり、疲れやすくなったり不調になることがあるため、合わせて野菜もたくさん食べなければいけません。
野菜の中でもトマトはカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富なアルカリ性なので、酸性と合わさることで中和されます。
肉やファーストフードをよく食べるイメージがある欧米の人たちが元気なのは、魚や野菜を中心にした食生活だった日本に比べると、トマトをたくさん食べる習慣があるため健康を維持できているのです。
血液さらさらで健康肌へ
ビタミンと鉄の造血作用で血色が良く明るい肌になり、シミをなくす作用もあるのでキレイな肌を手に入れることができます。
トマトに含まれるカロチンやケルセチンなどの抗酸化物質が悪玉コレステロールを抑えてくれるため、血液がさらさらに保たれるのです。
血液の循環が良くなるとむくみにも効果的なので、立ちっぱなし仕事などでむくんだ足もすっきりします。
リコピンで老化と病気を防止
トマトの栄養といえばまず思いつくのはリコピンではないでしょうか。リコピンは、日々の生活の中で起きるストレスや喫煙などで体内に発生する活性酸素をやっつける働きがあります。
活性酸素は毎日大量に体内で発生していて、その活性酸素を退治する力を私たちは持っているのですが、すべて退治できないため細胞を傷つけられ、老化防止をはじめガンや生活習慣病などの病気を引き起こす原因となります。
真っ赤なトマトほどリコピンが豊富なので、大きさは関係なく熟しているトマトを選ぶようにしましょう。
コラーゲンの生成を促進
私たちの肌は紫外線によりシミやシワができてしまい、体内では活性酸素が細胞を傷つけて肌の再生力を抑制してきます。
既にお伝えしたようにトマトのリコピンの働きにより、紫外線からコラーゲンの破壊を防ぎ内側からコラーゲンを増やすことができます。特に忙しい人は日常にトマトジュースを取り入れるのがおすすめです。
低カロリーでダイエット効果が高い
たんぱく質が少なく低カロリーなトマトは、ビタミンやミネラルの栄養がたっぷりでダイエットに適しています。ダイエットで食事制限をすると、どうしてもビタミンなどの栄養が不足しがちです。
痩せてもお肌がボロボロになっては意味がありません。トマトをたくさん食べるようにすることでお腹も膨れて一石二鳥です。
トマトは体内でアルカリ性になることで、疲れがとれやすくなります。
お酒を飲んだあとや、揚げ物を食べたあとにトマトを食べると気分がスッキリするので居酒屋でよく見かける冷やしトマトは、シメに食べるのがオススメです。
さて、トマトは野菜の中でも栄養のバランスがよい優秀な野菜です。外食先ではカットしたトマトが色どりのために添えられていることが多いですが、トマトは私たちにとって素晴らしい栄養を秘めていることがお分かりいただけましたよね。
スーパーに並んでいるトマトは完熟前に収穫されるので酸味があり、栄養価が低いかもしれません。夏の太陽を浴びないハウス栽培も同じといえるでしょう。
それに比べ、トマト缶は完熟したトマトの栄養を損なわずに加工して密閉するので、旬の夏以外はトマト缶を使ったほうが栄養が補えるかもしれません。
トマト缶は日持ちする上に季節を問わずリーズナブルな価格で販売されているのでストックしておくと重宝します。
トマトの赤い色は自律神経を刺激して気分を高揚させるため胃液の分泌が活発になり食欲がわきます。パスタ、スープ、煮込み調理と幅広い料理に使えるトマトで食卓を鮮やかにして、ご飯を楽しみながら美肌になりましょう。
[まとめ]
トマトに含まれる栄養素が美肌に効く5つのワケ
・食事の栄養バランスを整える
・血液さらさらで健康肌
・リコピンで老化と病気を防止
・コラーゲンの生成を促進
・低カロリーでダイエット効果
