春の訪れと共に咲くチューリップは植え方が簡単なことからも、世界中で親しまれているお花です。オランダやベルギー、トルコの国花であり、5000を超える品種があります。どのチューリップも植え方は同じですが、花形は様々です。
絵本に出てくるシンプルな一重咲きや華やかに見える八重咲き、可憐に咲く百合咲きも人気が高まっています。また、花びらの先がレースのように見えるフリンジ咲き、内側にカールして反り返る王冠咲もあります。
本当にこれがチューリップなの?バラかボタン、はたまたスミレと思ってしまうほど種類が豊富です。そして、今も世界中で品質改良され続けています。個性豊かなチューリップは植え方が簡単なだけでなく、育て易いことも魅了です。
チューリップは植え方のコツさえ押さえてしまえば、難しいことは一つもありません。園芸初心者の方にもオススメです!チューリップの植え方を覚えて、春の楽しみをひとつ増やしてみませんか。そこで今回は、チューリップの植え方を知って育てる5つのコツをお伝えします。
チューリップの植え方を知って
育てる6つのコツ
チューリップの植え方:球根選び
チューリップは秋植え球根です。秋にホームセンターなどに並び出したら、球根を手に取ってみてください。ぷっくりして、重さのある物が良い球根です。中身がしっかり詰まっている球根を選びましょう。軽い物や黒い斑点、傷がある球根は避けてください。
チューリップの植え方:植える時期
お気に入りの球根を購入しても、植えるのは少しお待ちください。植え付け時期は、10月から11月、気温は10~15℃が適しています。分かりやすい目安は、お住まいの地域で[紅葉が見頃を迎える頃]です。
チューリップの植え方:場所・鉢選び
花壇に植える場合は、日当たり・水はけの良い場所に植えましょう。鉢植えの場合は、深めの鉢(5~6号)やプランターを用意してください。
チューリップの植え方:植え付け
◎花壇に植える場合
チューリップは下に根を張るので、土を30㎝位掘り耕します。土に空気が入ることで病原菌を予防し、根の成長を促すことが出来ます。
◎鉢やプランターに植える場合
培養土と、水はけを良くするための鉢底石を用意します。プランターの場合、鉢底石は入れず培養土のみでOKです。鉢の底に鉢底石を敷き、培養土を入れます。鉢底石はキッチンの流しで使うネットなどに入れておくと、次に使う時、石が取り出しやすくて便利です。
さあ、チューリップの球根を植えていきましょう!
植える間隔は、球根2~3個分です。鉢植えの場合、5~6号鉢に球根3~4個が目安ですが、一年だけと考えるのであれば、多めに植えてみてください。日本の夏は高温多湿のため、チューリップの球根は彫り上げても翌年花が咲かないことがあり、手間をかけた割に期待できません。
一年草と割り切り、翌年新たな球根を育てるのも楽しいです。チューリップの球根の植え方は、先のとがった方を上にして植えます。球根の向きを揃えて植えましょう。球根を上から見てみると、まん丸ではなく平らな面と膨らんでいる面があります。平らな面を一方向に揃えて植えると、葉が重ならずきれいに咲いてくれます。球根2個分ほどの培養土をかぶせたら、たっぷり水をあげます。
チューリップの植え方: 日々の水やり
球根は土の中でぐんぐんと根を張り成長しています。チューリップは乾燥に弱いので、鉢植えの場合は表面が乾いたら水やりをしましょう。3~4日に1回が目安です。花壇の場合は、自然の雨に任せ、10日以上雨が降らない時に水やりをしてください。
春になるまで芽が出ない花壇や鉢だと、水をあげ忘れることも。そこで、チューリップの球根と一緒にパンジー、ビオラ、アリッサムなどを植えてみてはいかがでしょうか。春になり、チューリップが花を咲かせた時に、花々の共演も楽しめます!その時は水切れさせないように水やりをしましょう。
いかがでしたでしょうか。チューリップの球根の植え方、育て方のイメージができましたか。チューリップの植え方は、コツさえつかんでしまえば簡単です。また、チューリップは寒さに当てることで花が咲きます。チューリップの球根の植え方が正しくても、植え始めに暖かい場所に置いていると、花が咲かないこともあります。
大切にするあまり鉢植えを室内や軒下に置かないようにしてください。チューリップの球根は寒い時期に土の中で根を張り、たくさんの栄養を蓄えて、私たちを喜ばせる準備をしています。
小さな球根に春がたくさん詰まっていると思うと、球根選びの段階からワクワクしますね。種類豊富なチューリップの球根の中から、自分好みのチューリップを探し、チューリップの植え方を覚え、春に向けてチューリップを育ててみませんか。
まとめ
チューリップを上手に植えるコツは
・球根はぷっくりとした物を選ぶ
・紅葉が見頃を迎える頃に球根を植える
・花壇、プランターに植える際はそれぞれ球根の間隔を変える
・日当たり、水はけの良い場所に植える
・球根は先のとがった方を上にして向きを揃えて植える
・水やりは表面が乾く前にあげる