最近のガーデニングではただ花を綺麗に植えて咲かせるだけでなく、花を植えている場所全体をお洒落に飾ってガーデニングを楽しみたいという人が増え、ガーデニングにレンガを利用したお洒落な庭を見かけることも増えましたよね。
ガーデニングとレンガの相性は抜群に良く、ただプランターや植木鉢を並べるよりもレンガが敷かれた庭の方がずっとお洒落で味があるように見えますが、ガーデニングのスペースにレンガを敷くには時間と労力が必要で、思いつきでできる程レンガを敷くのは簡単なことではありません。
ガーデニングでレンガを失敗せずに綺麗に敷くためには事前の準備や実際にレンガを敷いていく方法など、ひとつずつ手順を踏んでいくことがとても重要です。そこで今回はガーデニングでレンガを敷くとき大切な手順についてお伝えします。
完成図をイメージする
ガーデニングでレンガを敷きたいと思っていきなり材料を購入すると、不足や余りが出て時間とお金が無駄になるので、手間はかかりますがレンガを敷く時の作業を楽にするためにも完成図を用意しておきましょう。
しっかりとガーデニングスペースの形や実際にレンガを敷きたい部分の広さを計測し、どのようにレンガを敷くのかをイメージして完成図を書き出しますが、イメージ図を作るのが苦手な人はお洒落な庭やベランダなどの写真を調べ、自分のガーデニングスペースに形が近く、レンガの敷き方が魅力的だと思ったものをモデルにすると完成図が作りやすくなります。
ガーデニングでレンガを敷く場合はレンガの並べ方にもこだわりたいですよね。レンガの並べ方にも様々なパターンがありますが、半分ずつずらしながら並べていくランニングボンドや、縦と横を2本ずつ交互に並べるバスケットウィーブは初心者でも並べやすい定番のパターン。
定番と言えど並べるレンガの色にバリエーションを持たせることでお洒落に見えるおすすめの敷き方で、あまり複雑なパターンにすると並べたりレンガを割って調節するのに時間がかかるので、レンガを敷く広さを考慮してデザインを決めて下さい。
レンガを敷く前の下準備
ガーデニングでレンガを敷く時、施工方法には慣らした砂地の上にレンガを並べていく砂決め工法、砕石を敷いた上にセメントと砂を1:2か1:3の割合で混ぜたドライモルタルを敷いてからレンガを並べるドライモルタル工法。
ドライモルタル工法のモルタルに水を加えたウェットモルタルを下地にしてレンガを敷いていくウェットモルタル工法の3つの施工方法があり、砂決め工法やドライモルタル工法は水を使わないためレンガを並べ間違えてもやり直しができる初心者でも失敗しにくい方法。
ですが、ウェットモルタル工法に比べてレンガがズレたり沈みやすいデメリットもあります。車が通ったり重いものを置くことによるレンガの沈みを避けたいのであれば手間がかかる上に難しくもありますが、ウェットモルタル工法が最適。
レンガを敷くために必要な道具は、予備の為に必要な数より少し多めのレンガや下地作りに欠かせない防草シートや砕石、レンガの下に敷く砂やセメント、レンガを割るためのレンガタガネ、レンガを叩いて水平にするためのゴムハンマー、スコップやシャベル。
下地をならすための角材やベニヤ板にコテ、セメントを使うのであればセメントを混ぜるためのタフブネやたらい、目地に砂を流したり掃除するためのデッキブラシや水撒き用のホースなど、 どれもホームセンターで揃えることができるものばかり。レンガや下地は万が一失敗した時もすぐに対処できるよう必要な量より多めに購入しておくことがおすすめ。
ウェットモルタル工法で施工する時の注意点
ウェットモルタル工法でレンガを敷く場合は下地を適量敷き、固まる前にレンガを並べていく作業を少しずつ進めていくため、進行具合に合わせて少しずつモルタルを作るようにして下さい。ウェットモルタル工法では一気に下地を敷いて角材で整えることができる他の2つの工法とは違い、レンガとレンガの間にもモルタルを埋める必要がある他。
はみ出たモルタルを水を含ませたスポンジなどで拭き取らなくてはいけないので、下地を敷くための中塗りゴテと平目地ゴテ、水を張るためのバケツと拭き取り用のスポンジも仕上がりを綺麗にしたいのであれば材料を用意する際必要な道具のリストに加えておきましょう。
また、ウェットモルタル工法でレンガを敷く場合は施工前にレンガがウェットモルタルの水分を吸ってしまわないように、予めレンガを水を張ったバケツの中に入れて泡が出なくなるまで吸水させておくことも忘れずに。
下地作りで仕上がりに差が出る
レンガを敷くとき最初に行う作業は下地作りで、下地作りは丁寧な作業が求められる最も大切な手順ですから、時間に余裕を持って始めましょう。どんな施工方法でも下地作りはレンガを並べた時の仕上がりが地面よりやや高めになるよう砕石や下地の厚みを計算。
その上で地面をシャベルなどで掘り下げ防草シートを敷いてから砕石を敷き、ベニヤ板やタンパーを利用して固めてから下地になる砂やセメントを流し、角材や板を使って平らにならします。
地面を掘り下げた時、砕石を敷いた時、下地を流した時その都度でメジャーや糸を使って水平になっているかどうかこまめに確かめることが綺麗に仕上げるコツ。完成後、プランターなどをレンガの上に置くのであれば、尚更傾きや段差ができないようしっかりチェックして下さい。
レンガを敷く時の注意点
下地が出来上がったら、レンガを敷き詰めていく際に端からレンガがズレないよう枕木や土を盛って縁取りを施してからレンガを敷いていきます。下地が平らになっていてもある程度レンガを並べ終わる度にレンガをゴムハンマーで軽く叩いて埋め込み、水平器や角材などで平らに並べられているか確認しながら作業を進めることが重要なポイント。
ガーデニングでレンガを敷くのが初めての場合は目地を作らないでピッタリとレンガを詰めていく方が上手にレンガを敷くことができますが、どうしても目地を作りたい場合は5mm〜8mm程度の隙間をを意識しながら並べると見た目良く仕上がりますよ。
カーブした部分や規定サイズのレンガが埋まらないコーナー部分があればレンガタガネで小さく割ったレンガを並べ、全てのレンガを並べ終わったら砂やドライモルタルを上から隙間の奥までしっかり流し込み、水撒きして余分な砂やドライモルタルを流したら作業は終了。完成した後も丸一日はレンガが固まったかを確かめるために踏んだり、指で押したりするのはやめて、重たいものを置くのも施工後一週間は厳禁。
以上、お洒落にガーデニングを楽しみたいならレンガは手の込んだ洋風ガーデンを演出するのに欠かせないアイテム。レンガの色や形も、定番の赤く四角いレンガからアンティーク風な褪せた色で少し丸みがあるレンガまで豊富にあるので、まずは自分好みの庭の写真を見つけてイメージを固めて下さい。
行き当たりばったりで施工すると失敗してしまいますから、ガーデニングでレンガを敷くときは計画を立てて取り組んでいくことが大切。1日2日で完成させようとせず、じっくり考えてから行動に移しましょう。
レンガを敷くのは重労働ですが、完成した時の達成感はとても大きく、自分だけの庭がもっと好きになりガーデニングも楽しくなりますからぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ガーデニングでレンガを敷くときに大切な手順とは
・必ず完成図を用意する
・自分に合った施工法を選び、材料は少し余分に用意する
・ウェットモルタル工法の場合施工前にレンガを水に浸けておく
・下地作りはこまめに水平かどうかチェックをしよう
・施工後一週間は重たいものを置かないこと