ハーブはそれぞれに特有の香りがあって、私たちの暮らしに役立つ植物です。ミントやラベンダー、ローズマリーなど誰でも知っているお馴染みのハーブも増えてきました。しかし、それ以外の花の種類を、どれだけ知っているかと言われると、まだまだ知らないハーブもたくさんありませんか?
ヨーロッパではハーブの歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマの時代から生活の中に取り入れてきました。中世には修道院の庭で薬草園が作られ、さまざまな花の種類のハーブが大切に育てられていました。
このような伝統の中で、素晴らしい効能を持つたくさんの花の種類が知られるようになり、料理やヘルスケア、お茶などに活用されています。
そこで今回は、暮らしに役立つおすすめのハーブを厳選して解説します。ハーブの花の種類とその用法を知ることで、暮らしを豊かに彩ることができます。
自分で育てたハーブを摘んで楽しむことができたら素敵ですね。ハーブの香りに癒されたり、生活に役立てたりすることで、自然の恩恵を味わいましょう。
花の種類を知って暮らし活用!
おすすめ7つのハーブ
ジャーマンカモミールのお茶を楽しもう
ハーブの花の種類の中でも、有名なものの一つがジャーマンカモミールです。
☆ 花の種類、ジャーマンカモミールの特徴
キク科の植物であるジャーマンカモミールは、花の中央部分が黄色く膨らみ、そのまわりを白い花びらが一重にぐるりと囲んだ愛らしい花を咲かせます。リンゴのような爽やかで甘い香りが特徴の花の種類です。
☆ ジャーマンカモミールは主にハーブティーや料理に使われます。
ハーブティーにすると水色の美しいお茶になります。心をゆったりとリラックスさせてくれるほか、消化促進や発汗などの作用も知られています。
セントジョーンズワートでうつを撃退しよう
最近大変注目されているハーブの花の種類に、セントジョーンズワートがあります。
☆ 花の種類、セントジョーンズワートの特徴
数あるハーブの花の種類のうちでも、特に抑うつ効果に優れており、うつ病の薬として医師が処方している国もあるほどの花の種類です。
セントジョーンズワートの和名は「西洋オトギリソウ」で、8月頃に黄色の小さな5弁の花をたくさんつけます。ハーブティーとして飲む人々が多いです。
【 セントジョーンズワートの効能 】
・ 抑うつ効果。
・ 緊張を和らげる。
・ 不眠の解消などなどの効果が知られています。
またセントジョーンズワートの花の浸出液は、ねんざや打撲などに効果が高いとされています。
マリーゴールドのサラダを楽しもう
明るい黄色やオレンジ色のハーブの花の種類、ポットマリーゴールドは、花壇を華やかにしてくれます。ポットマリーゴールドはハーブとして活用できる事をご存知でしょうか。
☆ 花の種類、マリーゴールドの特徴
カレンデュラとも呼ばれ、古代ギリシャや古代ローマ時代から利用されていました。ポットマリーゴールドは花を乾燥させてハーブティーにすることができます。
【 マリーゴールドの効能 】
・ 収れん作用
・ 殺菌作用
などなどがあり、美容にもよい効果をもたらしてくれます。生の花びらをサラダの彩りにしたり、サフランの代用としてサラダやスープの色付けに用いられたりもする花の種類です。
ローズで身も心も美しくなろう
数ある花の種類のうちでも「花の女王」と呼ばれる花の種類がローズです。
☆ 花の種類、ローズの特徴
ハーブとして利用される花の種類は、主にロサ・ガリカやロサ・ケンティフォーリアといったオールドローズや野生種です。
特にロサ・ガリカと呼ばれる花の種類は「アポテカリ・ローズ」の別名があり、薬種商のバラという意味を表わしています。
【 ローズティーの特徴 】
~ 香り豊かで、多くの人々に愛されています。 ~
・ 健胃作用
・ 収れん作用
・ 強壮
などなどの作用が知られています。アロマ精油を抽出する際にできるローズウォーターは、天然の化粧水とも呼ばれ、スキンケア効果に優れています。
ダンデライオンで健康増進しよう
誰でも知っている野草の花の種類に、西洋タンポポがあります。お馴染みの花の種類であるダンデライオンは、ヨーロッパで16世紀頃から薬草として使われています。
☆ 花の種類、ダンデライオンの特徴
お茶やサラダ、ヘルスケアなどに利用されてきました。ダンデライオンの葉や根にはビタミン、鉄分、カリウムなどが含まれています。
【 ダンデライオンの効能 】
・ 消化の促進。
・ 健胃作用
・ 強肝作用
などなどがあると言われています。根は乾燥したものを煎じて、タンポポコーヒーにします。親しみやすく健康にもよい植物として知られ、コーヒーの味にも近いので、ノンカフェインを意識した妊婦さん達にも親しまれる花の種類です。
エキナセアで免疫力をアップしよう
エキナセアは近年、高い健康効果が知られるようになってきた花の種類です。
☆ 花の種類、エキナセアの特徴
北アメリカ東部を原産とするエキナセアは、ピンクがかった紫色の愛らしい花をつけるため観賞用としても楽しむことができる花の種類です。
【 エキナセアの効能 】
・ 傷の治療
・ 咳止めの薬
・ 免疫力向上
などの役割で、古くからアメリカ先住民の間では知られている花の種類。
エキナセアはハーブティーやサプリメントとして用いられることが多く、天然の抗生物質とも言われています。免疫力を向上させ、白血球を作る働きを促すとされています。
センテッドゼラニウムの芳香を楽しもう
ゼラニウムの花の種類には香りのない園芸品種と、ハーブ系のゼラニウムとがあります。センテッドゼラニウムやニオイゼラニウムと呼ばれるものの中には、ローズ系、柑橘系、ミント系など様々な香りのバリエーションがあります。
☆ 花の種類、センテッドゼラニウムの特徴
様々な香りのバリエーションを持つ、センテッドゼラニウム中でも有名なものは、ローズゼラニウム。バラに近い香りの成分を含み、葉に触れただけでバラのような芳香が漂います。
ゼラニウムはバランスを取る植物と言われる花の種類です。そのため精神的に落ち着かない時に知っておきたいハーブです。
【 センテッドゼラニウムの効能 】
・ 落ち込んだ時
・ 怒りがおさまらない時
などの興奮状態の心を鎮めてくれる効果があります。お茶や料理に役立てるだけでなく、ポプリやサシェを作って香りを楽しんでみてください。
おすすめのハーブの花の種類はいかがでしたか。たくさんあるハーブの花の種類の中から、暮らしに役立てることができ、花も美しいものを選んでご提案しました。
ハーブはそれぞれに特徴的な香りを持ち、様々な効能を持っています。今回お伝えしたハーブをきっかけにして、奥深いハーブの世界に親しんでください。
古い時代からハーブなどの植物を育てて、愛でたり暮らしに役立てたりしていたことが知られています。古代エジプトのラムセス3世はたいへん園芸を愛好したと言われていますし、古代ギリシャでは「アドニスガーデン」と呼ばれる屋上庭園があったと言われています。現代を生きる私たちも癒しと実用を兼ねて、ぜひハーブを育てて暮らしに役立ててみてください。
ハーブティーで香りを楽しむ時間も素敵ですし、クッキングハーブで料理を引き立てるのも楽しいものです。心と体を励ましてくれるハーブで、生活の質を向上させてください。
まとめ
暮らしに活用したいおすすめのハーブの種類とは
・消化促進、発汗作用のジャーマンカモミール
・うつと不眠には、セントジョーンズワート
・美容効果の高いマリーゴールドのサラダ
・優雅な香りが世界中に愛される、ローズ
・健康増進のダンデライオンは、妊婦にも
・天然の抗生物質、エキナセアで免疫力をアップ
・イライラや落ち込みにはセンテッドゼラニウム