納豆の栄養が豊富であることは、日本人にとっては常識となっていますよね。そして、納豆の栄養以上に、ほかほかご飯によく合う日本人の朝食の代表でもあります。
昔から愛される食品と言われ、古い文献によると、すでに弥生時代から納豆のようなものはあったほどです。そして江戸時代にはもう、庶民の食べものとして浸透していました。
江戸時代の庶民の朝食はご飯、味噌汁、納豆というゴールデントリオだったのです。そしてこれらの三品は、200年も変わらない朝食のレパートリーとなりました。
世界五大栄養食品である大豆の調理方法のなかでも、発酵されることでさらに栄養価が凝縮され、あのネバネバした不思議な触感でありながら、子ども達も大好きな子が多いため、何かと便利な食品でもあります。
なかには苦手な方もいるかもしれませんが、あの納豆の臭いもネバネバにも、納豆の栄養が詰まっているんです!そこで今回は、そんな納豆の栄養の凄さと、愛され続ける理由をお伝えします。
納豆の栄養はやっぱりスゴイ!
長く愛されている7つの理由
愛されポイント①手に入りやすい
スーパーでは沢山の種類の納豆を見かけます。それぞれ個性を打ち出して勝負していますが、コンビニにも納豆が販売されているほどになりました。
【 納豆の栄養☆毎日でも食べられる 】
★ 納豆は日ごろからとても簡単に手に入りやすく、価格も特売であれば60円台の時もあるリーズナブルさも人気の秘密です。通常は98円で販売されていることが多いのではないでしょうか。
・ 1パックではなく3つ連なっているので、特売で購入した場合になると、何と1パック20円台のケースまであり、かなりリーズナブルなのに、ご飯と納豆さえあれば、ある程度の栄養が満たされます。
ちなみに、便利な反面価格帯が高くなりがちなコンビニの納豆も、スーパーとあまり価格は変わりません。
プライベートブランドとして販売されているので、価格帯は70円台~100円まであります。そのため、経済状態が苦しい時に、子どもなどに何とか栄養満点の食事を出したいのであれば、納豆ご飯プラス味噌汁はいかがでしょうか。
忙しい時でもコンビニでも手軽に納豆は安くゲットできて、おすすめです。
愛されポイント②ネバネバが離乳食向き
「なんといっても、あのネバネバが好き!」と言う方もいる一方で、なかには納豆が嫌いな方も意外に多く、そのなかには「どうしてもネバネバが駄目。」と言う方もいます。特に外国人には馴染めないなど、好みが分かれてしまうのは、仕方のないことです。
【 納豆の栄養☆とろみで食べやすくなる 】
★ ただ、そのネバネバはお年寄りに優しく、細かく刻んで野菜と混ぜれば、高齢の方が食べやすい食事になる点もあるので、そこは便利に活用してください。ナチュラルなとろみになるのがその理由です。
・ ですから小さなお子さんにも積極的に食べて欲しい食材です。離乳食でも同じく、刻んで細かくして、ほうれん草などの食材と混ぜて調理してみてください。
ごっくんと飲み込むのが苦手な高齢の方や、小さなお子さんにも納豆はいい仕事してくれます。
また納豆は栄養価も高く、特に中性脂肪になりにくい植物性たんぱく質が豊富なので、筋力が衰える高齢の方や、これからぐんぐん育つお子様に取ってほしい良質なたんぱく質が食べやすいのです。
愛されポイント③ネバネバの美味しい秘密
納豆のネバネバは、納豆菌が大豆のタンパク質を分解してできた、うまみ成分のグルタミン酸と糖の一種から成っています。
【 納豆の栄養☆リラックス効果 】
★ グルタミン酸は体の中にあるアミノ酸の一種なのですが、この成分の凄いところは、リラックス効果があるところです。
・ 納豆の栄養の中のグルタミン酸がリラックスの効果が期待できるGABA(ギャバ)という成分の生成をサポートしてくれます。
GAVAが配合された、ストレス解消を売りにしたチョコレート製品なども販売されているように、これで脳がリラックスを感じるのです。
愛されポイント④ナットウキナーゼ
納豆の栄養素の中に、「ナットウキナーゼ」があります。「ナットウキナーゼ」は今、血液サラサラにする働きがあることで、注目されている栄養素のひとつです。
【 納豆の栄養☆血液サラサラ 】
★ 現代人の食生活は、美味しいものがたくさんありますが、ただ、美味しいもの(お肉やお菓子など)は、中性脂肪を増やし途端に血液が粘着質になりやすいのが難点です。
・ そこで活躍するのが、納豆の「ナットウキナーゼ」となり、一日1パックからでも十分効果はありますので、お肉やお菓子が好きな方はぜひ、一日1パックを食べてみてはいかがでしょうか。
食生活だけではなく、運動不足やストレスでも血液がドロドロになりやすいので、納豆で生活習慣病を予防して、巡りの良いサラサラ血の快適な体を実感してください。
愛されポイント⑤太りにくい食べ物
納豆のいいところは「低GI食品」であることも挙げられます。「GI」というのは、「グリセミック・インデックス」の頭文字を取った略語で、体内に入った糖の上昇率を表した数値です。
食事すると血液に糖が混ざるので、体内ではインスリンが糖を回収し、大量に糖が出ている場合インスリンは慌てて回収、助っ人要員まで増強、細胞に貯蔵しようとしてしまいます。
そうすると細胞に貯蔵、すなわち細胞が肥えることになってしまうので、体はしかるべき時のために貯蔵しようと、大量のインスリンが一斉に働くのです。
【 納豆の栄養☆低GI値 】
★ 低GIの納豆は、お米の数値の約半分です!
・ 緩やかに血糖値が増えるので、インスリンも大量に出てこず、食べた糖をすべて貯蔵しにくくなります。
納豆をご飯にのっけて食べたい気持ちも大いに納得できますが、ダイエットをしている方は、納豆のみを先に食べることで、よりダイエットの効果が増大するので、ぜひ試してみてください。
愛されポイント⑥腸内環境を整える
納豆の栄養素と言うよりも「成分」の話になりますが、納豆は煮た大豆に「納豆菌」がついて、発酵した食べ物です。この「納豆菌」はとてもしぶとく、胃酸や沸騰したお湯でも死にません。
【 納豆の栄養☆腸まで届く納豆菌 】
★ 乳酸菌は胃酸でほとんど死滅してしまいますが、納豆菌は胃酸に打ち勝ち、腸内まで到達して、腸内の悪玉菌を食べてくれます。
・ そのおかげで善玉菌が増えて、お通じが良くなるという仕組みです。乳酸菌は善玉菌のえさ、納豆菌は悪玉菌をやっつけると覚えてください。
納豆を朝食に食べる方も多いですが、便秘解消を目的に食べるなら、夕方の納豆がおすすめです。
寝ているときは腸の運動も活発になるので、納豆菌を送り込んでおくと、腸内の善玉菌を助けてくれます。翌朝、とても気持ちのいい便が期待できるかもしれません。
愛されポイント⑦免疫力も上がる
腸内環境が良くなれば免疫力も自然に上がるのですが、納豆の栄養には「サポニン」という成分も含まれており、この成分が免疫力アップしてくれます。
【 納豆の栄養☆免疫力アップ! 】
★ サポニンは免疫細胞のえさになるため、より免疫細胞を活性化し、免疫細胞は腸の中に6割もいるので、生きて腸まで届く納豆菌はとても優秀なのです。
・ 腸の環境が整えば、皮膚のターンオーバーがうまく機能して女性でいう、「美肌」にもつながってくれます。
「腸」というキーワードが、体の健康には欠かせません。
いかがでしたでしょうか、今回は納豆の栄養や、その他の愛されポイントをお伝えしました。
大昔から日本人に愛されてきた納豆ですが、最近の健康ブームで玄米や雑穀米などが人気ということもあり、より納豆を見直す傾向にあります。
確かに、ひと昔前なら「ダサい、臭い、べたべたする」などのデメリットばかりが先行していました。
しかし今では、免疫力アップ、美肌、血液サラサラなど、健康に関するさまざまな悩みを納豆が解決してくれることが、化学的に証明され、納豆を見直す動きが出てきたのです。
最近納豆のメーカーも、より色々な種類を打ち出して、今のスーパーの納豆コーナーでは、バリエーションに富んださまざまな効果が期待できる商品が見られるようになりました。
この機会にぜひ、納豆を毎日食べてみて、健康やアンチエイジングを実感してみてはいかがでしょうか。
まとめ
納豆が健康や美容におすすめの理由
・納豆でアンチエイジングが期待できる
・血液サラサラ効果がある
・納豆は小さな子供も大好き
・ネバネバが離乳食や介護食に調理しやすい
・お求めやすい価格帯が継続可能の秘訣