秋の七草の覚え方☆暮らしに役立つちょっとした雑学


秋の七草を知っている人々は少ないですよね。春の七草は有名ですが、「秋の七草」となるとその存在自体も知らない、と言う人は多いのです。

「秋の七草」と言えば、萩(ハギ)桔梗(キキョウ)葛(クズ)藤袴(フジバカマ)女郎花(オミナエシ)尾花(オバナ/ススキのこと)撫子(ナデシコ)の7つのことを指し、秋を彩る植物として古くから親しまれています。

一般的に言われている「秋の七草」の由来は、万葉の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が歌に詠んで以来、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったとされています。

もちろん、この「秋の七草」を知っていると答える方は多いですが、では「秋の七草」を全部言ってみてと言われたら、なかなか答えられない人が多いですよね。そこで今回は、秋の七草の面白い覚え方をお伝えします。

 

秋の七草の覚え方☆
暮らしに役立つちょっとした雑学

 

五・七・五・七・七のリズム合わせで覚える

秋の七草を覚える代表的なものは、リズムで覚えること。リズムと言っても古くから日本ではなじみのある五・七・五・七・七のリズムに乗せて覚えていくのです!

【 秋の七草の覚え方:五・七・五・七・七 】

★ ハギ・キキョウ / クズ・フジバカマ / オミナエシ / オバナ・ナデシコ / 秋の七草 と歯切れよく口ずさみ覚えていくのがポイント!

・ 組み合わせは自由ですが、この一番多いのがこの順番です。

繰り返し唱えるようにしてみると、だんだん頭に入ってくるはず。ぜひ試してみてください!

強いインパクトで覚える

秋の七草を覚える方法は、とにかくインパクトが大切です。「ハスキーなおふくろ」という語呂合わせで覚えます。とても強いインパクトなので忘れにくいのです。

【 秋の七草の覚え方、「ハスキーなおふくろ」 】

★ ハ=萩(ハギ)、ス=薄(ススキ)、キ=桔梗(キキョウ)、な=撫子(ナデシコ)、お=女郎花(オミナエシ)、ふ=藤袴(フジバカマ)、く=葛(クズ)、ろ。

…こういった感じです。

「ろ」は余りますが、覚えるための語呂合わせなので、気にしない、気にしない!これなら覚えられそうです。

 

頭文字で覚える「お好きな服は?」

秋の七草を覚える方法で先ほどの「ハスキーなおふくろ」と同じような頭文字をとって覚える方法はほかにもあります。

【 頭文字で秋の七草を覚える 】

★ お好きな服は?

・  ミナエシ/ スキ/ キョウ/ デシコ/ ジバカマ/ ズ/

★ フナオ君は好き?

・ ジバカマ/デシコ/ミナエシ/ズ/ギ/スキ/キョウ

…など、少し変わった言葉で印象つけることで、覚えやすくなります。他にもご自分で何か考えてみて覚えるのも、面白いはず。より深く印象つきますし早く覚えれるのではないでしょうか。

また友達やご家族とも覚え方について話をすれば、秋の夜長も退屈しません!

 

それぞれの意味を知って覚えていく

秋の七草のそれぞれの意味を知ったり、使い方などを知ったりするのも、覚えやすくなる良い方法。

【 それぞれの意味で、秋の七草を覚える 】

① 桔梗(キキョウ)は花期は夏から秋にかけて…。

・ 夏の着物にもよく描かれているために、時期を勘違いされやすいのが特徴。秋の七草として覚えにくいことで知られています。

② 藤袴(フジバカマ)は香りが強い秋の花。

・ 貴族たちは湯に入れたり、衣服や髪につけていた花で、別名「蘭草」「香水蘭」と呼ばれていました。

③ 女郎花(オミナエシ)は、恋に破れて身投げした、女の脱ぎ捨てた山吹色の衣が、この黄色い花になった…、との言い伝えがあります。

白い花だと「男郎花(オトコエシ)」といわれ、自然交配種は淡い黄色で「オトコオミナエシ」と、区別して呼ばれているのです。

④ 尾花(オバナ)と言われているのは、ススキのこと。

・ 草が茂っている様子が「薄(ススキ)」で、穂が出た状態は動物の尾に見えることから「尾花」と呼ばれています。

茅葺き屋根の材料として使うので「茅(カヤ)」と呼ばれることもあるようです。

⑤ 撫子(ナデシコ)は、女性や子供に例えられることも多く、またカワラナデシコは別名ヤマトナデシコと名づけられています。

⑥ 萩(ハギ)は古くから愛され、万葉集でも良く用いられたり、歌の歌詞に使われていたりしてとても有名な植物。

⑦ 葛(クズ)は古くから葛粉をとり葛湯や葛餅、葛きりなどにして食用としても用いられています。

 

いかがでしたでしょうか、秋の七草を覚え方をお伝えいたしました。秋の七草をすべて一度に揃えるのは難しいかもしれません。ただ、いくつかを取り入れるだけでも秋を十分に楽しめます。

秋の七草を覚えておけば、秋の散策などやフラワーアレンジなども、今までよりきっと楽しめるはず。まずは本記事を参考にしながら、ご自分の覚えやすい覚え方を見つければ、秋の七草を忘れないはず!

ポイントはインパクトがあるようにすること、何か意味がある語呂合わせにしたりすることです。並べ方や言葉は自由ですので、ぜひ語呂合わせも楽しんでください!

意味や見た目も合わせて覚えておいて、頭の中でイメージしながら、手足を動かしたりして覚えるのもおすすめ!体を動かして直感的に覚えると覚えやすくなります。色々試しながら、秋の七草でより秋を楽しみましょう!

まとめ

秋の七の簡単に覚える方法は

・俳句のリズムで七草を唱える
・「ハスキーなおふくろ」の頭文字で覚える
・「お好きな服は?」の頭文字で覚える
・「フナオ君は好き?」の頭文字で覚える
・秋の七草には、それぞれに特徴がある


連記事