簡単に植物と触れ合う方法と言えば、ベランダガーデニングが一番でしょう。いつも洗濯物を干している場所の一角を植物のためにスペースを空けて、好きな花を鉢に植えてみましょう。花に水をあげていくと毎日のように成長が楽しめるため、自分の生活にも潤いが出てくるのではないでしょうか。
ベランダガーデニングでは身近に花を感じることができるため、どんどん愛着がわいてくるでしょう。これからマンションの引越しを考えているならば、ベランダガーデニングのための広いスペースが用意されているデザイナーズマンションもあります。
しかし、育てている花についてしっかり理解できていないと、突然枯れてしまったり元気が無くなったりすることがあります。せっかく大事にしていた花の元気がなくなってしまったらとても悲しくなりますね。そこで今回は、ベランダガーデニング初心者に向けて、初めてでも簡単に栽培できる7つの植物を栽培ポイントとともにお伝えします。
ベランダガーデニング初心者におススメ
7つの植物
八重咲きベゴニアを咲かせよう
ベランダガーデニングは時間帯によって日差しが変わるため、常に太陽の光を浴びることは難しいです。八重咲きのベコニアはある程度の日差しを必要としますが、半日程度で十分なのでベランダガーデニングの環境でも栽培できます。
【ベコニアの特徴】
・葉が肉厚で内部に水分を溜めこむことができるので多くの水を必要としません。土の表面を見て砂のように乾燥している状態になってから水をあげるといいでしょう。
・花が咲き始めたら多くの栄養を必要とするので、液体肥料を1週間に1本あげましょう。きっと、長い間ベコニアの花を楽しむことができるでしょう。
気軽にインパチェンスを育てよう
太陽光をたくさん浴びた方が元気に育つ植物はとても多いですが、インパチェンスはある程度の日光を好みます。強い日差しを浴びてしまうと葉が黄色く焼けてしまうため、ベランダガーデニングでも、半日陰の場所で元気に育ちます。
【インパチェンスの特徴】
・多くの水を必要としますので、土が乾いてしまう前にたっぷり水をあげましょう。鉢植えで育てる場合は少し皿の中に水がたまっていると安心できますね。
・多くの肥料を必要としないので月に1本液体肥料をあげるだけで十分です。肥料を与えすぎると苗が大きく育って花があまりつかなくなるため気を付けましょう。
カラフルなトレニアに誘惑されよう
夏の暑さにも負けないたくましい植物は育てやすく、トレニアはその中の一つです。日陰でも元気に育ちますが日光を浴びるとより元気に育ちます。ベランダガーデニングの場合は、日陰でも日向でも他の植物との兼ね合いを考慮してから置く場所を決めることができます。
【トレニアの特徴】
・ある程度の水分が必要となりますが、トレニアの場合は水を与えすぎても根を痛めてしまいます。土がサラサラになったらたっぷり水をあげましょう。
・綺麗な花を長い間咲かせていくので、2週間に1本液体肥料をあげて栄養補給をしてあげると喜びますよ。
美しいサルビアに恋をしよう
緋色の綺麗な花を咲かせるサルビアは、日射しを好む一方で強い日光を浴び続けるのは苦手なので、半日陰のベランダガーデニングでも元気よく育ちます。
【サルビアの特徴】
・水分が足りなくなると葉や花をボロボロ落としてしまうため、土が乾燥してきたらたっぷりの水をあげます。しかし、梅雨時期のようないつも土がじめじめしてる場合は根腐れを起こすため水の量を抑えていきます。
・1週間~10日前後に1本液体肥料を与えますが、夏本番になり真夏日が続いた時は多くの栄養を必要としませんので肥料を与えないようにしましょう。
レモンバームの香りを楽しもう
ベランダガーデニングは花だけでなく実用性のあるハーブを栽培すると生活に役立ちます。レモンバームはとても香りがよくハーブティーに使われるため、大切に育てていつでも新鮮なハーブティーを飲みたいですね。日差しが強い場所は苦手なため半日陰になるベランダガーデニングにピッタリですね。
【レモンバームの特徴】
・湿った土を好むため乾燥してきたら水をあげると元気になります。
・夏にレモンバームを茎から刈り取って収穫した後に、化成肥料を株元から少し離れた場所に撒くと、元気に新芽が出てきて、また栽培を楽しむことができます。
寒さに強く越冬させることができるため、来年も栽培することができますよ。
清涼感溢れるミントを栽培しよう
清涼感のある香りが特徴なミントは、ハーブティーや料理に使われます。風通しのいい半日陰の場所で元気よく育つため、ベランダガーデニングでは置く場所を工夫してあげるといいですね。
【ミントの特徴】
・良質なミントを収穫するためには水分を切らさないようにするのが大切です。
・肥料の与えすぎはミントの品質を落としてしまうため特に追肥の必要はありません。
水分が足りなくなってしまうと、元気がなくなり葉や茎が固くなります。夏のベランダは高温になりやすく、朝にたっぷり水をあげても夕方には乾燥してる場合があるためしっかりチェックしましょう。
また、いつでも収穫は可能なので新鮮なミントが欲しい時に株元を残して刈り取りましょう。
コリアンダーで料理を楽しもう
料理や香り付けに使われるハーブで、若い葉は魚や肉料理をワンランクアップした風味を与えてくれて、完熟した実はカレーのスパイスに使う事ができます。あらゆるシーンで活躍できるのでベランダガーデニングで栽培すると、素敵な料理を楽しむことができますよ。
【コリアンダーの特徴】
・やや日向を好むためベランダ内の配置をしっかり考えましょう。
・土が乾燥してきたら水をたっぷり与えますが、泥が跳ねたりして茎や葉につくと病気になりやすいので優しく水をかけましょう。
雨にあたる場所に置く場合は株元に藁を敷くことで泥ハネを防ぐ事ができます。特に多くの肥料を必要としないため、植え付け時期に遅行性の肥料を与えておけば十分に育ちますよ。
いかがでしたか。ベランダガーデニングでは日向の場所を確保するのが難しいため、今回は半日陰でも育てやすい植物を中心に、育て方のポイントをお伝えしてきました。意外とベランダガーデニングでも栽培できる植物は多いので誰でも気軽に始めることができますよ。
植物と触れ合う生活を続けていくと、自然と心が安らぎ優しい気持ちになれますね。多忙な現代人にとって植物と触れ合う事は大切なセラピーかもしれません。マンション住まいは地面、つまり大地とも遠ざかりがちなので、土いじりは特に癒されると言われています。
実用性があるハーブでも美しく咲く花でも、どちらも目の前で大切な命が生きています。植物の生命を感じることであなたの生活にも素敵な変化が起きるかもしれません。いつまでも、自然を大切にする優しさを忘れないように今日も命の水を与えていきましょう。
まとめ
半日陰でも育てやすい、ベランダガーデニングに適した植物
・八重咲きベゴニアは、半日程度の日差しでも大丈夫
・インパチェンスは強い日光は苦手。色の変色に注意
・夏の暑さに負けない、カラフルなトレニア
・美しいサルビアは、日光を浴びる時間を調整して
・レモンバームを育てて実用性のあるハーブ栽培
・ミントは半日陰を好むため、置く場所を工夫して
・コリアンダーは泥はねによる病気に注意