マッサージでリンパの流れを良くして、毎日の暮らしを快適に!ダイエットいらずの体になりませんか?
リンパには大きくふたつの役割があります。ひとつは体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運び、体外に排泄する「排泄機能」。もうひとつは細菌やウイルスを退治し、その後も同じ病原菌に対して抗体を産出して防御する「免疫機能」です。
どちらも身体が健やかでいるためには欠かせない機能です。しかし何らかの原因でその流れが滞ってしまうと、余分な水分や老廃物などが身体に溜まって免疫機能も滞ってしまい、体調不良やむくみ・たるみなど様々な弊害が発生しまうのです。
このリンパの流れを改善するひとつの方法として、マッサージでリンパの流れを良くする方法があります。コツがわかればセルフマッサージリンパができます。既に実践されている人もたくさんいますが、少しの工夫で効果が格段に上がることは、知らない人々が案外多いです。
そこで今回は、マッサージリンパを自宅で行う時に、その効果がグンと上がるいくつかのアイデアをお伝えします。
マッサージリンパで効果大☆
暮らしに根付くアイデア集
マッサージリンパの前に何をしていますか?
マッサージでリンパを刺激する時、基本的には一日のうちのどの時間帯で行っても良いのですが、身体が温まって血行が良くなっている時間帯がおすすめです。
よりリンパが流れやすくなるので、マッサージリンパは、入浴中あるいは入浴後をおすすめします。
★ 血行が良くなっている時にマッサージを!
・ ここでのポイントは「しっかり湯船に浸かって温まること」です。身体の冷えもリンパが滞る原因となります。入浴をシャワーだけで済ませる習慣のある方は、毎日ではなくても「湯船に浸かる日」を設けるようにしましょう。
入浴中にマッサージでリンパを刺激して、効率よく流す時にも、効果が上がるポイントがあります。
★ 湯船の中で足先から上に向かって身体をほぐす。
・ リンパは足先からおなかに向かって「重力に逆らうように」流れています。下半身が温まる湯船の中で、まず足先から上に向かって順にマッサージをします。
するとリンパの滞りが解消され、身体に行きわたるようになるのです。
また、入浴後にマッサージリンパを行う場合は、湯冷めをしないように気をつけながら、スキンケア効果のあるオイルなどを使ってマッサージをすると良いでしょう(オイルについては後述します)。
疲れやむくみ対策にマッサージリンパ前後の工夫
★ マッサージの前と後にはコップ一杯の水を飲もう
・ リンパ液のほとんどは水分です。この濃度を薄めて流れを良くし、老廃物を排出しやすくするためにも、マッサージの前にはコップ一杯ほどの水を飲んでください。
特に入浴中にマッサージを行う場合は汗で体内の水分が抜けますので、必ずあらかじめ水分を補給してくださいね。水の温度は身体がびっくりしないように、できれば37~38℃くらいの体温に近いぬるま湯が理想的です。
★ マッサージの後にも同じく、コップ一杯ほどの水分を摂ります。
・ こちらは老廃物を尿として排出しやすくするための水分補給です。ぬるま湯ではなく、麦茶やハーブティーなどのノンカフェインのお茶でも良いでしょう。
これらの「マッサージ前後の水分補給」をしておくと、疲れやむくみがすっきりと抜けやすくなりますので、ぜひ心がけるようにして下さいね。
マッサージリンパの効果を高める
部屋でセルフマッサージをする時は、照明の明るさや温度を心地よいものになるように調節します。心がリラックスすると身体の緊張も解け、よりリンパが流れやすくなるのです。
★ リラックスできる環境作りをしよう
・ ゆったりした音楽を流したり、アロマランプやアロマディフューザー、あるいはお香を焚くなどして好きな香りを漂わせるのも効果的です。
そのためにも自分が「心地よい」と思える明るさや音、香りなどの「五感に訴えるもの」を把握しておくと良いでしょう。
毎日マッサージリンパをスムーズに
オイルを使ってマッサージリンパを行うと、滑りが良くなるので効果的にリンパを流すことができます。
★ マッサージオイルを作ってみよう
・ 市販のマッサージオイルでももちろん良いのですが、アロマテラピーに用いる精油(エッセンシャルオイル)と植物油(キャリアオイル)を使って、オイルを手作りしてみてはいかがでしょうか。
ただし精油も植物油も、植物由来100%のものであることが必須です。植物油も化粧用に精製されている必要がありますので、揃えるとしたらどちらも「アロマテラピーの専門店」で購入するようにしてください。
精油には抽出される植物によって、様々な効果があります。以下に主なものをお伝えしますので参考にしてください。
★ むくみ解消
・クラリセージ
・グレープフルーツ
・サイプレス
・ジュニパーベリー
・ゼラニウム
・ローズマリーなど
★ セルライト解消
・グレープフルーツ
・サイプレス
・ジュニパーベリー
・フェンネル
・ローズマリー
・レモングラスなど
★ リラックス
・イランイラン
・オレンジスイート
・カモミールローマン
・フランキンセンス
・ベルガモット
・ラベンダーなど
また、精油を薄める植物オイルはホホバ油・スイートアーモンド油・グレープシード油が扱いやすいです。
ブレンドは、植物オイル10mlに対し好きな精油を合計で2~3滴ほど。使用してみてピリッとした刺激があるようならすぐによく洗い流してください。
また、グレープフルーツとベルガモットの精油には「光毒性」と言って、皮膚に付着したまま太陽の光を浴びると炎症を起こす恐れがあります。使用後は日光に当たらないよう十分気をつけましょう。
マッサージリンパは指圧ではありません
★ マッサージは撫でるように行おう
身体にコリなどがあるとつい圧力ををかけたくなりますが、リンパは繊細な組織ですので、強い力で押すと悪影響を及ぼすことがあります。ちょっと物足りないくらいの「やさしく撫でるような圧力」でマッサージリンパを行いましょう。
最後に、全身のリンパを効率的に流すマッサージリンパ法をお伝えします。
【 全身のマッサージリンパ法 】
① 初めに「老廃物の出口」にあたる鎖骨リンパ節をほぐしておく。
② 耳下腺・顎下・腋窩(脇の下)・ひじ・おなか・鼠径・膝窩(膝の裏)の主なリンパ節をほぐす。
③ 足先や手の先など「末端部」から心臓に向かうように肌を軽くさする。
前項でも述べましたが、マッサージの開始前と終了後には、水分を補給することを忘れないでくださいね。
いかがでしたでしょうか。今回は、マッサージでリンパを流れやすくする方法についてお伝えしました。これらのマッサージリンパは、なるべく毎日続けることが身体をすっきり保つポイントです。
入浴時にマッサージリンパを行う、週に1回は部屋を整えてオイルを使ってみるなど、上手く生活に組み込むとより効果的です。なお、食後2時間以内と体調の悪い時、極度に疲れている時はマッサージリンパは避けましょう。
さらに、生理中、病気などによる高熱がある時、皮膚に炎症がある時、妊娠初期の方、心臓や腎臓などに疾患のある方は症状や体調が悪化する場合があるので、マッサージリンパに限らず、マッサージは厳禁となります。
マッサージリンパによってリンパの流れが良くなると、むくみやたるみが解消される他、体調も良くなり気持ちも前向きになってきます。毎日を生き生きと過ごすためにも、今日からマッサージを始めてみませんか。
まとめ
毎日の習慣にしてダイエットいらず!効果的なマッサージリンパ法
・入浴中や入浴後の血行が良い時が、マッサージの時間帯
・マッサージでリンパを刺激する前後にコップ一杯の水!
・マッサージ中は、アロマや灯でリラックスできる環境作り
・マッサージとアロマオイルは相性抜群!アロマオイルの作り方
・指圧じゃありません!マッサージは撫でるように優しく