寒くなってきたら急に子供たちの間で風邪がはやり始めます。保育園で流行った風邪がお兄ちゃんやお姉ちゃんにうつり、そしてお母さんたちに。家族に受験生がいる家庭では、インフルエンザの流行のニュースを聞くとハラハラしますね。そこで、今年は「マスク」「手洗い」に加えてアロマの力を試してみてはいかがでしょうか。
アロマテラピーを使った風邪対策は、西洋では昔から民間療法のひとつとして使われてきました。アロマオイルには、効果の強弱はあるものの、殺菌や抗菌の機能を持っているものが多く、中でも抗ウイルスの機能を持ったアロマエッセンスは風邪防止に効果があります。また免疫力を上げる働きがあるものは、風邪を引きにくくする身体づくりに役立ちます。
今日は、風邪の予防から風邪をひいてしまった時に効くアロマの効能について、説明していきたいと思います。
自然派なら知っておこう☆
風邪に効くアロマの効能と種類
風邪予防に「ユーカリ」が活躍します。
一番いいのは、風邪をひかないことです。そこで、風邪予防に役立つ1つ目のアロマは「ユーカリ」です。ユーカリは強い抗菌と抗ウイルス作用があるため、風邪を身体の中に入る前にシャットアウトする効果が期待できます。
使い方はとても簡単です。職場や家庭でオイルをティッシュやコットンにしみこませて、置いておくだけ。それだけ、香りの成分がお部屋の空間に広がり、抗菌作用を発揮します。職場のような広いところではディフューザーがあるとなお効果的です。部屋の広さに応じて試してみてください。
鼻風邪にも「ユーカリ」がお勧めです
また、ユーカリに含まれる「1.8-シネオール」という成分は、気管に作用し、タンを切る効果があります。そのため、咳や、鼻づまりがひどい時にも活躍します。
実はユーカリの木は何百もの種類があり、アロマオイル自体にもいくつか種類があります。メーカーによるとユーカリだけで2~5種類ほどあり、迷ってしまうことも。その中で「1.8-シネオール」の成分が一番多く含まれているのが「ユーカリ・グロブルス種」です。ただ、ユーカリ独特ののどにしみとおるような刺激臭が苦手な人は、もう少しマイルドな「ユーカリ・ラディアータ種」を選ぶといいでしょう。
薬箱には「ティートリー」が欠かせません
「ティートリー」には「ユーカリ」と同じく抗菌・抗ウイルス作用がありますが、それ以上に「消毒」作用が強い精油です。オーストラリアの科学者によると、ティートリーの葉は、消毒液の13倍もの防腐効果があるとのこと。そのため、風邪以外にも、感染症の予防や、感染症状の軽減に使われてきました。
毎日のうがいのときに、1滴のティートリーをコップに入れてからうがいをすることで、風邪の予防になります。毎日の習慣で風邪を近づけない身体つくりを心がけましょう。
「ティートリー」のルームコロンを常備しましょう
冬になり、インフルエンザが流行してくると、薬局の抗菌グッズが売れ始めます。ただアルコール消毒は小さなお子さんや、アルコールアレルギーの人を使うことができません。でも、アロマを使った抗菌であれば、小さなお子さんがいる家庭でも気軽に使うことができるかもしれません。
用意する物は、「無水エタノール」5mlと「精製水」45ml、それからティートリーのような抗菌作用のある精油10滴です。それを混ぜておき、使うたびに振ってスプレーすることで、風邪予防に効果を発揮します。ちなみに「ティートリー」には複数の原産国がありますが、オーストラリア産が一番効果があると言われています。ぜひ試してみてくださいね。
熱が出てしまったら「レモン」の出番です
ついに風邪をひいてしまい、熱が出てしまったら「レモン」の力を借りましょう。「レモン」の精油には抗菌作用や抗ウイルス作用があることはもちろん、免疫力をアップさせる効果があります。また、「レモン」の精油の含まれている「d-リモネン」にはリラックス効果があるので、固くなった筋肉をほぐしてくれる効果もあります。「レモン」自体の香りにもなじみがあるため使いやすい精油の一つですね。
熱があるなあと感じたら、ルームスプレーやティッシュに含ませて、香りを寝室に漂わせてください。ゆったりとした気分で眠ることができますよ。
アロマの定番「ラベンダー」の効能
アロマをよく知らない方でもこの「ラベンダー」は知っているほど、とてもポピュラーな精油です。知名度だけでなく、「ラベンダー」には抗菌作用・殺菌作用・抗ウイルス作用があり、さらに心をリラックスさせる効果も含まれているので、実力も備えています。また、癖のない万人向けの香りがするので、あまりアロマになじみのない家族にも受け入れやすいアロマでしょう。
そこで、風邪気味のとき、ラベンダーのアロマバスを試してみましょう。湯船にラベンダーを1~5滴くらい入れてよくかき混ぜます。お風呂の蒸気でラベンダーの香りを十分に楽しむことができますよ。
「ラベンダー」の高度な使い方
通常、精油は作用が高いため、直接皮膚に塗ったり、飲用することは禁止されています。しかし、一部の説では、「ラベンダー」と「ティートリー」に関しては、直接肌に付けることができるとされています。
頭が痛い時に、こめかみや首筋に直接「ラベンダー」の精油を擦りこんだり、風邪のひき始めにデコルテや首の部分に精油を付けることで、症状が改善するとも言われています。
このような使い方は、必ず少量から初めて、身体になにか違和感が生じたときはすぐに使用を止めてください。精油は毒にも薬にもなります。正しい使い方で風邪の予防を行ってくださいね。
いかがでしたでしょうか。
上記の精油以外にも、風邪にともなう吐き気や下痢には消化器系に効果がある「ぺパーミント」や、血行促進を促す「マジョラム」も風邪に効くアロマの一種です。
アロマは自然の植物から抽出した精油で、心と身体を癒してくれます。ほんの少しアロマを生活に取り入れることで、意識せずに身体に作用していきます。今年の冬は家族のためにも、ぜひアロマの効能を利用して風邪対策を行ってみてください。
まとめ
自然派なら知っておこう☆風邪に効くアロマの効能と種類
・風邪予防に「ユーカリ」が活躍します。
・鼻風邪にも「ユーカリ」がお勧めです
・薬箱には「ティートリー」が欠かせません
・「ティートリー」のルームコロンを常備しましょう
・熱が出てしまったら「レモン」の出番です
・アロマの定番「ラベンダー」の効能
・「ラベンダー」の高度な使い方