きゅうりの栽培はとても簡単!ひとつの苗から、たくさんの実を収穫できるきゅうり栽培ですから、家庭菜園ではとてもポピュラーな野菜のひとつですよね。初心者でも育ててみたい野菜の筆頭なのではないでしょうか。
きゅうり栽培はプランターにも適していて、初夏から夏にかけてが栽培期間で育てる期間も短いのが特徴。育った時の苗の大きさもそこまで大きくないので、育てるスペースで悩む必要もないので、気軽に挑戦しやすいのも魅力!
限られたスペースで初心者でも気軽に、野菜を育てられるとしたら、ベランダ菜園にも、きゅうり栽培を選びたいですよね。そこで今回は、ベランダ菜園できゅうりが収穫できる、プランターでのきゅうり栽培のポイントをお伝えします。
食卓での利用頻度も高い野菜ですので、もしこれから育てる野菜がまだ決まっていないのであれば、今年の夏は新鮮でみずみずしいきゅうりを栽培してみてはいかがでしょうか。
きゅうり栽培をベランダで☆
プランターで育つポイント
きゅうりの苗を選ぶ
種からの栽培が難しい野菜がきゅうり。ベランダで気軽に育てるのであれば、店頭で販売されている苗を買ってきて育てる方が安心。そしてプランター苗からきゅうり栽培に挑戦するなら、「育てやすいきゅうりの品種」を知っておくと便利。
【 きゅうり栽培:品種 】
★ 葉のサイズが小さい、「節なり性親つる型」が一押し!
・ この品種のように、子づるを伸ばさなくても実を収穫することのできるものは、ベランダのようにスペースが小さい場所でのきゅうり栽培でも、ムリのない成長が期待できるのです。
きゅうり栽培で選ぶプランター
プランターで家庭菜園を行う際の意外な落とし穴が、プランター選び。ベランダに余っているプランターがあれば、ついつい安易に使いたくなってしまうもの…。
けれどもきゅうり栽培だけではなく、プランター菜園の場合、育てる野菜によってプランターの大きさや形を変えるのが鉄則!上手に野菜を育てる重要な方法のひとつです。
【 きゅうり栽培:プランター 】
★ きゅうりは、十分な水分を欲します。さらにつる性の野菜の場合には、支柱を立てることも忘れてはいけません。
・ このような特徴から、きゅうり栽培には、大きめの深いプランター!一株あたり20リットルの土を目安にして、大きめのプランターをホームセンターで探してみてください。
ここで気をつけたい点は、きゅうりは根を広く張る、ということ。複数の株を栽培するのであれば、株と株の間は30cmはあけられるように、プランターを購入しておく必要があります。
きゅうり栽培でつる性野菜をマスター
つる性野菜であるきゅうり栽培。多くの初心者が慌てるのが、どんどん伸びたつるが、上へ上へと成長してしまうこと!
【 きゅうり栽培:支柱 】
★ どんどん成長するきゅうりを支えるためには、きゅうりの苗をプランターに植えたら、まず、支柱を立てるのです。
・ 子づるも成長して実をつけるような品種を育てる場合は、支柱と一緒にネットも必要なのですが、前述した品種「節なり性親つる型」であれば、支柱だけでも十分OK!
つるが伸びてきたら、支柱やネットに絡めるのは基本。一ヶ所に集中しないよう、育つ場所を誘引するようにつる先を絡めていくと、バランス良く広がります。
きゅうり栽培の水やり
きゅうり栽培で押さえる基礎知識は、乾燥に弱い、ということ。栽培する時には、水切れには十分に注意できるよう、毎日の観察が成功のコツ。水やりの量が足りているかどうかは、きゅうりのつるの先を見ることで判断することができます。
【 きゅうり栽培:水の管理 】
★ 水分が足りていない場合は、つるがらせん状にくるくると巻いたようになるのです。
・ きゅうり栽培での水やりは、「夕方以降にたっぷりと」が合言葉。
みずみずしい水分たっぷりの実を実らせるために、きゅうりの実が成長する夜間に十分な水分が行き渡るよう、夕方の水やりが役立つのです。
きゅうり栽培での整枝
きゅうりはある程度までは放っておいても育つもの。ただ成長スピードが速く、どんどんと枝が混みあってくる点だけが難点!成長不良の原因になってしまうのです。
【 きゅうり栽培:整枝 】
★ 伸びたつるは支柱に絡めながら育てて枝同士が重ならないように誘引。
・ それでも葉が茂りすぎて重なり合い、陰ができてしまうことも少なくありません。そんな時には、不要な葉を取り除くのが成長不良を回避します。
摘葉する際には大きくなりすぎた葉を摘み取ってください。小さな新葉や新芽が成長することが大切なので、この葉や芽の日当たりを意識!ただ、一度にたくさん葉を摘みすぎても株が弱る原因に。1日2~3枚が適当です。
きゅうりの収穫
きゅうり栽培をしていると最盛期では1日に3cmも実が成長!きゅうりは花が咲いてからあっという間に実が大きくなる野菜。嬉しいものの、収穫のタイミングを逃してしまうと大きくなりすぎて、味も大味に…。
【 きゅうり栽培:収穫 】
★ 普段スーパーなどで目にする、長さ20cmほどのきゅうりが一番美味しいと感じるサイズ!
・ そのくらいの大きさで収穫できるよう、実がどれくらいの大きさになったのか、毎日しっかりチェックしながら栽培してください。
ちなみに、長さ20cmになるまでは、開花からたった10日程!ちなみに、きゅうり栽培では、一番最初の実を長さ8cmほどで摘み取っておくコツもあります。長く栽培できる元気な株になるのです。
弱った時のお手入れ
もしきゅうりを栽培している途中で、株に元気がなくなってきてしまっても、お手入れによって元気になってくれる手段はあります。
【 きゅうり栽培:弱った時 】
★ 一度全ての実を収穫してしまうこと!
・ 養分が実ではなく株に行き渡るようにすることで、きゅうり全体が回復していくはず。
もし株が弱ったままきゅうり栽培を続けていると、株自体も枯れてしまう事態にも…。できた実が黄色い場合は日光が当たっていない時。きゅうりの実が柔らかすぎる時は、水やりが足りていない時!毎日注意して観察してみてください。
いかがでしたでしょうか、ひとつの苗にたくさん実がなるきゅうり。育てる苗はひと夏に一本だけでも、そこから十分すぎる量のきゅうりが収穫できるのが魅力。また収穫までの時期が短いのも、家庭で栽培する野菜としてはとても便利です。
初心者でもおすすめの理由は、長期に渡って、たくさんの苗を育てる必要がないため。きゅうり栽培はベランダでプランターを利用する際に、とても適しています。
このように、きゅうりの栽培はとても簡単なので、根本的には初心者にも育てやすい野菜ですが、プランターで育てるのであれば、お伝えしたようなプランターでの育て方のポイントをしっかり押さえておきたいところ。
サラダなどで生で食べることも多い野菜ですから、是非家庭菜園で育てて、新鮮で安心できる獲れたてのきゅうりを楽しんでください。
まとめ
プランターで育てるきゅうり栽培のコツ
・プランターに適した品種を苗から育てる
・プランターは大き目の深いものを選ぶ
・苗を植えたら支柱を立てる
・水やりはたっぷりと、夕方の水やりをする
・つるの誘引と摘葉で元気な株を維持する
・収穫のタイミングを逃さない
・苗が弱ってきたら、一度全ての実を収穫